そうだね〜、テーマや曲調など、ある程度イメージを固めるとやりやすいよ!
今回のテーマは作曲です!僕が現在Youtubeに投稿を続けている「たけちゃんねる」のテーマソングを作っていきたいと思います。
前回のテーマ「インコ」で作曲してみるの時と同様、テーマ、リズム、キーなどを決めてやっていきます。
作曲の過程を動画にしましたので、ぜひご覧ください。
スポンサーリンク
目次
どんな曲調にするか決める
OPテーマこれから何かが始まる!ということで、雄大に壮大に、希望に溢れる感じにしたいです。
イメージとしては、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストマーチ、スターウォーズのテーマのような曲を想像しています。
以下にいろいろなポイントをまとめました。
- テーマ「たけちゃんねるのテーマソング」
- BGM
- テンポは人が歩くくらいのBPM106あたり
- 雄大、壮大な曲調
- オーケストラの楽器を使う
- 「希望」「夢」「憧れ」をキーワードにする
- キーはとりあえずCで作る
工程その①「作曲」
まずはピアノでコード進行とメロディを考えます。
雄大さ、壮大さを出す為にオンコードを多用するようにします。
ファイナルファンタジー、ドラクエマーチ、スターウォーズのテーマに共通しているのは、メロディーが「ソ」の音から始まって「ド」の音に行っています。
その辺りを参考にしながら、以下のような音源が出来上がりました。
トランペットとピアノだと全然イメージが湧かないですね。
ちなみにこれ作るだけで休日丸一日かかってます笑。遅すぎい!
次の編曲(アレンジ)でストリングスなどを足してオーケストラ風にしていきますよ。
スポンサーリンク
工程その②「編曲」
オーケストラに使用されている楽器は、大きく分けて「金管楽器」「木管楽器」「弦楽器」「打楽器」の4つあります。
今回のアレンジで使用した楽器を紹介していきます。
金管楽器
トランペット
いわゆる“ラッパ”ですね。「天空の城ラピュタ」でパズーが吹いていたあの楽器です。
煌びやかで主張力のある音色が特徴的です。ちなみに僕も一度だけ拭いたことがありますが、音を出すために唇をブルブル震わせるのが意外と難しく、コツが入ります笑
トロンボーン
ピストンで音程を上下する吹き姿がかっこいい楽器です。
巨大な楽器で見た目は存在感がありますが、トランペットに比べると音色は落ち着いた感じで、派手さはありません。その分アンサンブルに適した楽器ですね。
チューバ
金管楽器の中では最大で、低い音が出るのでベースを担当する楽器です。
とにかくデカイですね!
木管楽器
オーボエ
世界で最も難しい楽器としてギネスブックにも登録されています。どんだけ〜(古
フランス語で「高い木の音」という意味だそうです。
難しいですが音色はとても特徴的で、オーケストラにおけるオーボエソロは花形と言ってもいいでしょう。
クラリネット
童謡でよく壊されることで有名な(?)楽器ですね。
少しひょうきんな音が出ます。金管や弦で荘厳にメロディーを弾いていたところに木管楽器によるメロディーが来ると、少しホッとするようなゆるい脱力感をもたらす効果があります。
ファゴット
ドイツ語ではファゴットですが、英語ではバスーンと言うようです。
僕が使用しているDAWソフト「Logic Pro X」ではバスーンで表記されていたため、見つけるのに時間がかかりました笑
大きい木管楽器で、アンサンブルにおけるバス〜テナー音域を担当する楽器です。
弦楽器
ヴァイオリン
これは説明不要ですね。お嬢様イメージの強い、アレです。
音を出すこと自体が非常に難しい、なかなか敷居の高いイメージの楽器です。
弓に使われているのは馬の毛だそうで、これで弦を擦って音を出しているのですね。
大学の軽音楽部にヴァイオリンを弾ける子が居て触らせてもらったことがあるのですが、ギタリストの僕からすると弓で音が出る意味がわからず、しまいにはピックを使って弾き始めるという暴挙に出たことがあります笑
コントラバス
最大の弦楽器で、ウッドベースなどとも呼ばれます。
バンドでいうエレキベースと役割はほとんど一緒で、それぞれの弦の調弦も一緒です。
エレキベースが弾ければ、ウッドベースもある程度感覚的に弾けます。
他にもヴィオラやチェロがありますが、Logic Proの「Full Strings」という楽器で大まかにアンサンブルを打ち込みました。
ヴォイシングについて
いわゆるストリングス系の打ち込みをするとき、鍵盤でフツーにコードを弾いてみると、「なんか重厚感が出なくてしょぼいなあ」なんて感じたことはないでしょうか?
その原因は「ヴォイシング」にあります。
Cコードを例にとって説明します。
普通にドミソと弾いた和音を「クローズドヴォイシング」と言います。
音のトップとボトムが非常に狭く、広がりがありませんね。
一方、ドとソはそのまま、ミだけを1オクターブ上げて引いてみてください。
構成音は変わっていませんが、広がりがある感じになったのではないでしょうか。
このようにコードを1オクターブ以上広げて弾くことを「オープンヴォイシング」と言います。
プロの楽曲のストリングのアレンジのほとんど全てがこの「オープンヴォイシング」によって作られています。
それぞれ音源を作りましたので、聴き比べてみてください。
ここがいわゆる初心者とプロの違いなのですね。
打楽器
ティンパニ
オーケストラの打楽器といえばこれでしょう!
実は打楽器にも音程があり、ティンパニでは足元のペダルや手元のハンドルを操作してチューニングします。
ティンパニの「どどどどど」って音とシンバルの「ジャーン!」って音が入るともうめちゃくちゃテンション上がっちゃいますよね!
シンバル
ドラムセットではスティックで叩きますが、オーケストラでは両手で持って「バシャーン!!」って叩きますね。
オーケストラの中でここぞ!というところでしか音を出さない楽器ですが、だからこそジャーンとなる瞬間にすごく盛り上がるわけですね。
これらの楽器を打ち込んだ後の音源が以下になります。
かなりオーケストラっぽくなったのではないでしょうか。
次の「ミキシング」でこれを整えていきますよ。
工程その3「ミキシング」
各楽器の音量バランスを揃えたり、リバーブと言って残響感を足したりとやることはたくさんありますが、今回は「イコライザ」とPANについて詳しく解説します。
イコライザ(EQ)
音の周波数を整えるエフェクトです。
楽器の音色には実は色々な周波数が含まれていて、人に耳にとって心地よく聞こえるように調整していきます。
逆にいえばこの周波数調整を間違うと、耳に痛い音になったり、迫力がない音になったりしまうわけなので、非常に重要な要素と言えます。
PAN(音の定位)
ステレオの左右にどの楽器を振るかを調整します。
PANには左右に調整するほか、“中央”と“外”でも調整することができます。
外にすればするほど、遠くで鳴っているように聞こえるわけですね。
僕が使っているLogic Pro Xには「Direction Mixer」というプラグインがあり、それを使うとこの中央と外を各楽器ごとに割り振ることができます。
文字で言ってもわかりづらいと思うので、今回使用する楽器を縦軸横軸のグラフで表しました。
縦軸を周波数、横軸をPANとして、図のように音を配置するイメージをします。
上に行けば行くほど周波数の高い楽器、つまり高音域の楽器になります。
また横に行けば行くほど音が外になっています。
中央と外に置く楽器を判別するときは、くっきりした音色(トランペットやヴァイオリンなど)は中央、ぼんやりした音色(ストリングスやチューバなど)は外に配置すると綺麗にミキシングできます。
ミキシングが完了した音源が以下になります。
大分個々の音がくっきり聞こえるようになったのではないでしょうか。
スポンサーリンク
おわりに
まあまあ壮大な曲だけど、お前のチャンネルの雰囲気には合わなくね…?
……たしかに…。FFやDQのイメージに引っ張られすぎたかな…?
ということで、チャンネルのテーマ曲としてはボツとなりました泣
いずれ誰かに楽曲提供する際のネタの一つとして取っておこうかと思います。
また今回紹介した編曲やミキシングも、これが正解ですというものはありません。自分が心地よく感じるように作ればいいのです。
以上で終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
作曲ってどうしたらできるようになるの?